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サラリーマン禁太郎

この物語は入社1年目のサラリーマン禁太郎の毎日を描いたヒューマンドラマである

ジリリリリリリリリリリ

AM7:00

 

部屋中に目覚まし時計の音が鳴り響いていた

いつも10個の目覚ましを部屋のいたるところに配置しているのであった。

禁太郎「グガガガガッ(´∀`)zzZ」

隣のおっさん「うっせーんだよ!!毎朝毎朝!!早く止めろや!!!」

 

となりのおっさんの怒声が聞こえた。

禁太郎「…ん?なんだかやけに騒がしいな。何か事件でもあったのか?」

窓から外を覗くとおっさんが飲み終わったビールの缶を投げつけてきた。

禁太郎「いって、何すんだこのこの野郎!!」

おっさん「早く目覚ましを止めろ!!!クソ社畜がッ!!!!」

オッサンはそう言うと隣の部屋に戻って行きました

禁太郎「あ、めざましなってたのか!聞きなれすぎて気づかなかったぜ。」

そう言うと禁太郎は目覚まし時計を止めないまま朝ご飯を食べ始めました

禁太郎「目覚ましの音色を聞きながら食う飯はうまいなあ」

禁太郎「今日の1位はおひつじ座か。何か良い事がありそうだ」

そんなこんなで会社へ行く支度をしていたら、目覚ましがなりやんだ。

禁太郎「あ~あ鳴り止んでしまったか。じゃあまた鳴らしてから出かけるかな」

禁太郎は無意味に目覚ましを鳴らしてから会社へ向かった。

禁太郎「さぁ今日も1日頑張るぞー!!」

 

マイ自転車で駅に向かう禁太郎

禁太郎「パンクしているだとぉぉぉぉおおおおお!!!!」

サドルも盗まれていました

禁太郎「フッ、俺は他人を恨んだりはしない。走っていくぞ!おー!」

隣のオッサン「お前さっきからうるせーんだよ!!!しかも目覚ましまだ鳴ってるじゃねーか!」

 

3階の窓からオッサンが叫んでいました

禁太郎は走っていった。

2時間ほど走り続けてようやく駅に辿り着いた禁太郎

禁太郎「はぁはぁ・・・。なかなか疲れるじゃないか。今から電車に乗るッ!」

駅員「駆け込み乗車はおやめくださ~い」

禁太郎「これは駆け込みに見える速歩き!」

とか駅員に向かって言ってたらドアに挟まれてしまった禁太郎

禁太郎「あらまあ」

そのまま電車は走り出してしまいました

禁太郎「今日1個目のいいことはこれだろうか・・・」

会社のある駅に着いたので降りようとしたら開いたのは反対側のドアでした

禁太郎「こっちのドアが開く駅まで行くことになりそうだ」

橋本「禁太郎…?お前禁太郎じゃないか。こんなとこで何してるんだよ?」

禁太郎「見ればわかるだろ?精神を研ぎ澄ますという貴重な訓練を意図せずに受けることになったんだよ」

橋本「あ、あぁそうなのか…。お前が連絡もせず遅刻したから部長が怒ってたぞ」

禁太郎「今日の運がいいのはこっちのほうか。頼む橋本。部長に電車で事故に遭って遅れていると伝えておいてくれ。」

橋本「オレ今から営業に行くんだけど…。電話ぐらいならしといてやるぜ」

禁太郎「ありがとよ。俺はこのドアが開いた駅で降りて乗りなおすぜ」

橋本と別れた禁太郎はドアに挟まれたままいつの間にか眠ってしまいました

どこの駅かわからないが、ドアが開いたところで電車の外に倒れた。

ドスンッ

 

禁太郎「いってーっ!!頭ぶつけた!」

禁太郎「ついに解放されたか・・・!」

そこは禁太郎が電車に乗った自宅近くの駅でした

禁太郎「まあ、今度は普通に電車に乗ろう」

再び電車に乗ってようやく会社に辿り着いた禁太郎

 

すでに昼の12時を過ぎていました

部長「電車で事故にあったと聞いたぞ!何があったんだ!?」

禁太郎「じつは線路に転落したお年寄りを助けようとして自分がはねられてしまったんです」

部長「はねられた・・・のか?随分元気そうだが・・・。」

禁太郎「ぐっ…平気そうな顔してますがじつは肋骨を7本折る大怪我をしています…ぐふっ」

長時間ドアに挟まれていたため実際に肋骨数本ヒビが入っていた。

部長「それは大変だな。病院に行かなくて平気かね?」

禁太郎「いや、明日、逝きます!」

そう言うと禁太郎はデスクに座って猛烈にパソコンをいじりはじめた

部長「いい部下を持った俺は幸せもんだ。」

彩香「…部長が感動のあまり泣いているわ」

禁太郎「俺はみんなに支えられて生きてるんだぜ!だから俺も全力でみんなを支援するんだぜ!」

なんやかんやで仕事が終わる5時になった

禁太郎「まだぎりぎり病院やってるみたいなので、今日行っておきます!お疲れ様でしたー」

部長「お疲れ、無茶するんじゃないぞ。無理そうなら明日は休んでも構わないからな」

禁太郎「ありがとうございます。優しい上司を持った僕は幸せ者です(キリッ)」

彩香「禁太郎くん…ステキ///」

禁太郎は病院に到着した。

しかし入口のドアに挟まれてしまった!

禁太郎「ファイヤァァァァァァァァアアアアア!!!!!」

 

ヒビが入ってた肋骨が折れた。

ナース「ちょっとアナタうるさいですよ!!病院で何を大声で叫んでいるのですか」

禁太郎(これはチャンス!)「自動ドアにはさまれて肋骨が折れたんだよ!同責任取ってくれるんだ!」

ナース「危険な人だわ…。急いで警察に通報しなくては」

禁太郎「ふざけるな!警察に通報したところでこの病院が罰金を払うことになるだけだがな。フンッ」

医師「どうした?騒がしいが何かあったのかね?」

禁太郎「ここの自動ドアにはさまれて骨が折れたんだよ」

医師「それは大変だ!!君、すぐにこの人を集中治療室に運びなさい」

禁太郎「この病院のミスだからな!金は払わんぞ!」

禁太郎は集中治療室で麻酔無しの手術を受けました

医師「麻酔なしといっても、胴体があんまり動かないようにギプスで固定するだけだからね。心配しないで。あと、1ヶ月ぐらい入院して安静にしておいたほうがいいと思うがどうするかね?」

禁太郎「ありがたい忠告。だが俺には会社で働かなくてはいけないから入院はやめておこう」

医師「まあ、毎日上半身にギプスぐるぐる巻きの状態での生活は辛いと思うけど、頑張るのだよ。」

禁太郎「あぁ、いろいろとありがとうな。アンタが困っている時はこの俺がいつでもかけつけるぜ」

医師「私の責任だからお礼などいらんよ。肋骨が治るまではただで診察してあげるよ」

禁太郎は病院をあとにして自宅に帰りました

禁太郎「ふぅ~。今日はスーパーファンタスティックエクスペリエンスデイだったな~。」

隣のオッサン「おい朝から目覚まし鳴りっぱなしだぞ!!早く止めろこの野郎ー!!!」

禁太郎「耳栓というスキルを教えてやってもいいぞ?」

隣のオッサン「訳わかんねぇこと言ってねーで早く目覚まし止めろ!!じゃあな」

禁太郎「てか、なんで設定した時間じゃないのになり続けてるんだろう」

禁太郎は目覚ましが壊れている事に気が付かないままベッドで眠りにつきました

ジリリリリリッ

別に今なりだしたわけではなく昨日からずっとなっていた目覚まし時計の音が部屋中に響き渡る。

ドンドンドンッ

 

隣のオッサン「テメーいい加減にしろよっ!!1日中目覚まし鳴らし続けて。嫌がらせかコラッ」

禁太郎「グゴー・・・」

オッサンは諦めて部屋に戻って行きました

7時になったので禁太郎は体内時計によって目覚めた。

禁太郎「ふぁ~あ、素晴らしさ朝だ。さぁ今日も1日頑張りますかな」

禁太郎「いやー、上半身が固定されてるとまるでロボットになったかのような動きになるな!」

禁太郎は朝食を食べながらニュースの占いコーナーを見ていました

禁太郎「今日はみずがめ座が一位か。いいことありそうだ」

スーツに着替えた禁太郎はマイ自転車で駅に向かいました

禁太郎「あれ?昨日はぼろぼろだったのに今日は治ってるな?」

隣のオッサンの自転車とは知らずに走り続ける禁太郎、そして駅に到着しました

禁太郎「駅員さんおはようございます。昨日はお世話になりました。」

駅員「ん?毎日駆け込み乗車するアナタですか。頼むから駆け込み乗車は危険なのでやめてくださいよ」

禁太郎「今日はロボティックスだからあんまり早く移動できないんだぜ?」

駅員「よく分からないですが気をつけて会社に行ってらっしゃいませ」

禁太郎「今日は間に合いそうだな」

安心した禁太郎は車内で眠りについてしまいました

2時間後に目が覚めた

禁太郎「おってうっかり寝てしまった。ここはどこだ?」

禁太郎はどこかわからないがとりあえず電車を降りた。

橋本「あれ?禁太郎じゃないか。お前も営業か?」

禁太郎「違うと思うよ?ん?」

橋本「ならなんでこんなとこウロウロしてるんだよ?遊んでるとまた部長に怒られるぞ」

禁太郎「ここはどこだ!」

橋本「新宿二丁目だよ」

禁太郎「ああそうか、ここの場所聞いても会社への行き方はわからないんだな・・・。じゃあ会社の最寄駅の行き方教えてくれ!」

橋本に道を聞いた禁太郎は再び電車に乗り会社に向かった

禁太郎は2時間遅れで会社に到着した。

部長「やぁおはよう。おはようと言っても昼過ぎだが。体調の方はどうだね?」

禁太郎「胴体が固定されていて思った以上に動きづらいですが、いつもどおり元気です!」

部長「そうか、無理をしない程度に頑張ってくれたまえ。とりあえず今年になってからまだ契約1本もとれてないの君だけだからこのままだとクビだよ」

禁太郎「落ち着いて考えてみたほうがいんじゃないですか!」

 

バンッ!

 

禁太郎は机を叩きながら笑顔で言った。

部長「わ、わかったよ。考えるから落ち着きなさい」

禁太郎「私はいつでも落ち着いてますよ?」

彩香「禁太郎くん…ステキ///」

禁太郎「彩香・・・何か言ったか?なんかステマとか聞こえたような・・・」

彩香「聞き間違いする禁太郎くんもステキ…///」

禁太郎「きんた○ステキ?まあいいや。私は営業には向いてないってことですよ部長。」

そう言うと禁太郎は部長のデスクに●を撒き散らした

部長「囲碁か?うけてたとうじゃないか!」

 

部長は○をデスクに撒き散らしどこからか碁盤を持ってきた。

禁太郎「望むところだ!!!うぉーっブリブリブリッ!」

部長「うおぉぉぉぉおおお!グショグショグショグショ」

なんやかんやで仕事が終わる5時になりました

部長「おっと、10戦4敗1分か。今回は引き分けだな!・・・・・・さて、今日は残業だ。わかってるな?」

禁太郎「残業手当てが出るなら構わないぜ。だが俺の黄門はもう限界みたいだ…」

部長「残業手当は出すが仕事をするんだぞ?」

禁太郎「わかったよ!!!明日の朝まで付き合ってやんよ」

禁太郎と部長は昼から遊びすぎたので泊まり込みで仕事をした。

部長「なんでこんな羽目に…。本当なら今頃は自宅でビール飲んでいるというのに」

禁太郎「スーパーぶりぶりざえもん囲碁に手を出すと止まらなくなってしまいますね。これからは気を付きましょうか。」

部長「あぁそうだな。さぁ頑張って仕事を片付けようか」

深夜1時すべての仕事が終わった禁太郎たちは修学旅行のノリでどこからか持ってきた枕を投げだした。

禁太郎「やっふー、仕事終わったから遊ぶぞ~」

枕投げが落ち着くとどこからか出してきた布団で寝転がり、修学旅行のノリでヒソヒソ話しだした。

部長「俺…人生をやり直せるならこんな会社になんか就職しないで好きな事やっていたいよ…」

禁太郎「俺だってやり直せるなら目覚まし時計製造会社に就職したいぜ・・・」

2人は熱く語らいながら過ごしていた…そして翌朝

禁太郎は体内時計で7時に起きたが部長を起こして二度寝した。

部長「…ん?何で会社で寝てたんだ?まぁいいや。さぁ今日も1日頑張るぞー!!」

禁太郎「グゴゴゴゴ・・・・」

橋本「禁太郎…禁太郎じゃないか。なんでこんな時間に会社にいるんだ?」

禁太郎「グゴー、スピー」

橋本「ダメだ寝てる…仕方ないから寝かしておくか」

部長のデスクに何者かのgeroが散乱していた

部長「なんということだ・・・。禁太郎・・・は寝てるな。」

便次郎「犯人は俺です。俺がやりました」

部長「おい・・・。誰だお前。」

便次郎「今年から隣の部署で新入社員として働いている便次郎です。」

部長「そうか。掃除しておけ。」

便次郎「はっ」

 

元気よく返事をした便次郎は部長のデスクにあった書類もろともゴミ箱に捨ててしまった

部長「便次郎君。捨てた書類をゴミ箱から全部拾って来なさい。」

便次郎「え?でもさっきトイレに流しちゃいましたよ」

部長「お前にやる仕事はない。どこか行ってなさい。」

便次郎は自分の事務所に帰って行きました

部長「とんだ迷惑野郎だぜ。あいつはすぐクビになるだろうな・・・。」

禁太郎「ふぁ~あ、よく寝たなぁ」

部長「禁太郎、もう昼だからな。夜まで全力で仕事しろよ。」

禁太郎「……………ちっ」

禁太郎は全力を出して、今日の仕事を夕方5時に終わらせた。

彩香「本気を出した禁太郎くん…ステキ///」

禁太郎はなんか悪寒がしたのを気にせず家へ帰ることにした。

禁太郎「2日ぶりの自宅だ、やっぱり我が家が一番落ち着くなぁ」

彩香がいた。

禁太郎「な、なぜここにいる!!どうやって自宅の場所を調べたんだ」

彩香「驚いてる禁太郎くんもステキ///」

禁太郎「まぁ汚い部屋だけどゆっくりしていけよ」

彩香「汚い部屋は嫌いだけど禁太郎くん・・・ステキ///」

ジリリリリリッ

 

まだ目覚ましは鳴り続けていた

彩香「めざまし、止めないの?」

禁太郎「止めたら何かが終わってしまう気がして止められないんだ…」

彩香「めざましフォーエバーね。ステキ///」

ドンドンドンッ

 

隣のオッサン「お前いい加減にしろよ!!!警察に通報するぞ!(怒)」

彩香「あなたこそ、私たちの永遠の愛をじゃまするつもりなら、訴える証拠を捏造して警察に通報するわよ?」

オッサン「な、なんだお前は?とりあえず目覚ましを止めてくれよ、じゃあな」

彩香「邪魔者は時の彼方へ葬り去ったよ!」

しかし禁太郎はすでに夢の中に行ってしまっていました

彩香も禁太郎の掛け布団として上に乗っかり、寝た。

そして翌朝…

 

ジリリリリリッ

禁太郎「グゴォォオオ・・・おっもい!重いぞ!?」

彩香「あぁん禁太郎たら///そんなに激しく動いたら落ちちゃうじゃない」

なぜか彩香と禁太郎の位置が入れ替わって禁太郎が上に乗っかる形になった。

禁太郎「とりあえず顔面に2、3発入れておくか」

禁太郎は彩香の鼻の穴に指を突っ込んだ。

彩香「ふごっ!!!!?」

禁太郎「飯食おう」

禁太郎「やぎ座が1位か、何か良い事ありそうだ」

彩香は冷蔵庫をあさりだした。

彩香「卵とヨーグルトしか入ってない…。まぁいっか」

禁太郎(なんかヨーグルト食われてる。まぁいっか。)

隣のオッサン「おい目覚まし止めろバカヤロー」

彩香は食べ終わったヨーグルトのカップを隣のオッサンに投げつけた。

彩香「だまらっしゃい!!私と禁太郎くんの優雅な一時を邪魔しやがってからに」

隣のオッサン「くっそ~、通報してやる!」

彩香「ふっ、お巡りが来る前にこの場を立ち去ってやるわ。さぁ行くわよ禁太郎くん!」

禁太郎「なんか慌ただしいなぁ」

彩香は寝ぼけている禁太郎を引っ張って駅に向かいました

駅員「今日はデートですか?」

彩香「はい、初デートなんですウフッ♪」

禁太郎「そういや今日は休日だっけな・・・?」

駅員「そうですか、気をつけて行ってらっしゃいませ」

禁太郎はなぜかわからないが電車の中で彩香に抱きつかれていた。

ドアに挟まれながら

禁太郎「服の後ろが挟まれてやがる!ここから新宿?(だったっけ)までこっち側のドア開かねぇんだよな・・・・」

彩香「あぁ禁太郎くんスリスリ♪」

禁太郎の禁太郎がスリスリされていた。

禁太郎「アウチッ!!!」

 

禁太郎は気絶してしまった

禁太郎はラブホテルに運ばれていた。

彩香「ふふふ、これで禁太郎くんは私の物よ」

禁太郎「どうしてこうなったし。まじペペロンチーノ(言いたかっただけ)」

彩香「そんな事はどうでも良いじゃないカルボナーラ。さぁ2人でアルデンテしましょうウフフ」

禁太郎と彩香は熱いカルボナーラをアルデンテで過ごした。

そして5年の月日が流れた

禁太郎「彩香。懐かしい話だな。お前がとんでもないぐらい積極的だったのを今でも覚えてるよ。」

 

禁太郎と彩香は結婚し子供が生まれ今は4歳になっていた。

彩香「アナタったらまた懐かしい話を持ち出して…あの頃はお互い若かったわねぇ」

禁香「おかあさーん、ごはん」

彩香「はいはい今用意しますからね~」

禁香「なんだこのまずい飯は!もっとうまいもんをよこせ!」

彩香「…………」

禁太郎「うまいじゃんか。お父さんが全部食べちゃおうかな」

禁香「どうぞどうぞ、好きなだけ持っていくがいいさ」

禁香はお菓子を食べていた。

彩香「こら禁香!!そんな物食べてないでご飯を食べなさい」

禁香「食べたいもの食べたい」

彩香「お菓子ばかり食べてるとパパみたいにブクブクに太っちゃうわよ!」

そう、禁太郎は今、中年太り真っ只中であった。

禁太郎「母さん飯はまだかい?」

彩香「まーだだよ♪」

禁香「キモッ。我が親ながらキモッ」

彩香「これは我が子ながらイラっとする。」

禁香「ちょっと公園にブランコやりに行ってくるわ」

禁太郎「みんなで行こうか」

3人で仲良く公園に遊びに行きました。目覚まし時計を鳴らしたまま

禁香「押してあげるからおとうさん乗って」

禁太郎「この鉄棒の上に乗ればいいのかい?よいしょっと」

禁香「ブランコに乗って!」

 

禁香は禁太郎を叩いた。

禁太郎「痛い痛い、わかったわかったから叩かないでおくれ」

禁太郎はブランコに立って乗った。

アソコが

彩香「禁太郎さん、男らしくてステキ///」

禁太郎「はっはっはっ、輝け俺の禁太郎ジュニア!」

禁香はブランコを押してあげていた。

禁香「重いな…しかしなぜ娘のアタイが押してあげなくちゃならないんだ」

禁香は飽きた。

禁香「つまんねーからすべり台で滑ってくるわ」

禁香は滑るところから登って周りの子供を妨害していた。

子供A「なんだよお前、邪魔するなよ」

禁香「邪魔するなって言うなら、自分が人の邪魔をしない」

子供Aはその一言にブチ切れて禁香を滑り台から突き落とした。

体中をぶつけて地面に頭から落下した禁香

 

禁香「ぶべらっ!!」

禁太郎と彩香はブランコで遊んでいて気づかない。

禁香「おんどれぇ…絶対に許さん!!!覚悟しとけよっ!!!!」

子供A「俺の名前は便人、覚えておくんだな。ふっ」

そう言うと便人は三輪車に乗って立ち去って行きました

禁香は悔しくて泣き出した。

禁香「ち、ちくしょう。生まれてこの方4年…こんな屈辱を味あわされたのは初めてだ(泣)」

この日から禁香の修行が始まった。

まず朝4時に起き体力作りのため10キロのマラソン

 

朝食後は腕立て伏せ300回、腹筋背筋300回、スクワット300回

 

昼食後は縄跳びしながらの5キロマラソン

 

近所の大木に向かって正拳突き1000回

 

夜食後は精神統一の修行を毎日行った

-3ヶ月後-

彩香「ねぇアタナ、最近あの子変じゃない?なんだか体つきがたくましくなった気が…」

禁太郎「知らないのか?何ヶ月か前から何かの特訓をしてるみたいだよ。」

彩香「そうなの!?最近浮気ばかりして家にいなかったから気がつかなかったわ」

禁太郎「マジかー。ちゃんと禁香のこと面倒見てやれよ?」

禁香はリベンジを果たすため公園にハーレーダビッドソンで向かった

ハーレーダビッドソンとは禁香が自分の三輪車に付けた名前である。

しかし途中でゴミ収集車にはねられてしまいました

ゴミ収集車は気づかずに通り過ぎていった。

 

そして、禁香は死神と出会った。

死神「私は死神だ。お前の命を奪いにきた」

禁香「今から宿命の対決があるんだよ?邪魔しないでよ。」

死神「ならば私のこの死神の力を分け与えてやろう…カーッ」

禁香はこの3ヶ月の修行はなんだったのかと思うほどにパワーアップした。

禁香「ぐぉぉぉぉ、力が…力が漲ってくる!!!これなら確実に便人に勝てる!」

死神「用事が済んだら、お前の命をいただきに行くぞ」

禁香は死神に貰った力で死神を消滅させてしまいました

死神「そいつは残像だ。」

禁香「バ、バカな!!…まぁいい。とりあえず便人を倒しに行くか」

禁香はゴミ収集車にはね飛ばされて使い物にならなくなった三輪車を蹴り飛ばし、公園へ向かった。

禁香「出てこい便人!!いるんだろ」

便人「誰だお前?」

 

便人はハナクソホジホジしながら言った。

禁香「お前…覚えてないのか。許さん!!!!」

禁香はホジホジしてハナクソを飛ばした。

便人「うわ、汚ね……ギャァァァァ」

便次郎(父親)「どうした、便人!」

父・便次郎の目の前で便人は黒い渦に飲み込まれてしまいました

禁香「復讐は済んだ。あとは、どう死神を追い払うか・・・」

便次郎「あぁ便人…私の可愛い便人…」

便人は生きたまま死神と出会った。

死神「私は死神だ。お前に私の力を分け与えてやろう」

便人「うわ、なにこいつ変な顔!」

死神「お前の方が変だろ。さぁ私と融合しろ!」

便人「お断りだ!!変な顔のやつに変な顔言われて融合なんてしてたまるか!」

死神「黙れ黙れっ!!もうお前の意志なぞ知らん、いざ融合!」

便人「くっそぉぉぉぉおおおおおお」

 

便人と死神は融合した。

便人「な、なんだこれは…力が漲ってくる!!!」

便人は無意識に冥界を抜け出し禁香のところにいた。

便人「おいお前、名前忘れたけど仕返しに来たぞ。俺の必殺技を食らえいっ」

ドゥゥウウンンンン!!!!!

 

便人は禁香の魂を吸収した。

禁香「ごはぁ!!!!」

死神「要は済んだ。」

 

死神は便人と禁香の魂を奪い去っていった。

2人は公園に倒れたまま動かなかった

便次郎「何がどうなっているんだ・・・。便人!しっかりしろ!!」

そこに禁太郎と彩香も駆けつけた

禁太郎「禁香!」

彩香「大変、息をしていないわ!!あなた救急車を早く」

禁太郎「911!繋がらない!」

彩香「バカやろー!!!」

 

禁太郎の溝落ちに強烈な一撃が炸裂した

禁太郎「グォォオオオ・・・。一瞬俺の目覚ましが止まりかけたぜ・・・。」

禁太郎から携帯を奪い救急車を呼ぶ彩香。一方便次郎は便意を催していた

公衆トイレへ急ぐ便次郎。

便次郎「も、漏れる漏れ………あ」

ズバァァアアアン!!

 

便次郎は社会的に死んでしまった。

そんな便次郎をよそに救急車が到着

禁太郎と彩香は禁香と便人を載せた救急車と一緒に病院へ向かった。

禁太郎は殴られたショックで血を吐いていました

禁太郎「俺も診察してもらわないとな」

救急隊員「なんでこの人血吐いてるんですか?」

彩香「禁香が倒れてショックを受けたからだと思います。」

救急隊員「そこまで自分の子供の事を心配してるとは…ウッ(泣)」

禁太郎「いや、違・・・。娘が心配過ぎて気が狂いそうです。」

彩香が禁太郎の足をグリグリ踏みつけていた

病院に到着。

救急隊員「さぁ急いで手術室に運ぶんだ!!一刻を争うぞ」

禁太郎「このまま手術室に突撃だー!!」

医者は電気ショックを与えたり心臓マッサージをしたり試したが、禁香は息を吹き返さなかった。

医者「もう無理。諦めよ」

禁太郎「無理。じゃねぇぇええよ!!何とかしろ、てください」

 

禁太郎は吐血しながら言った。

医者「うわぁ、あんたの方が大丈夫かよ!!すぐに手術するから来なさい」

禁太郎「俺が治ったら禁香も必ず救ってくれよ・・・」

医者は全身全霊を賭けて禁太郎の手術に臨んだ

医者「もう無理。諦めよ」

ガバッ

 

禁太郎「おい簡単に諦めんなよ!」

医者の顔に血を吹き飛ばしながら言った。

医者「う、うわっ汚ね。分かった分かった…治すから大人しくしててくれよ」

-5分後-

 

医者「私には直せそうにないな・・・。そういえば、君は5年前骨折で治療したという履歴があるな。その時担当していた者に治療を回すか。」

医者A「呼んだかね?何の用だい?」

禁太郎「久しぶりですね・・・。グフッ!」

医者A「うわー!!喋るな喋るな、すぐに手術をしよう」

30分後

 

禁太郎は完全回復した。

禁太郎「まるで生き返ったようだ…力がわいてくる。」

禁太郎は生命エネルギーをコントロールできるようになった。

医者A「君は無事に治す事が出来た。だが残念ながら娘さんはダメだったよ…」

禁太郎「そんな・・・。でも、このみなぎる生命の波動!なんとか出来そうな気がする。」

禁太郎は右手にオーラを集めながら禁香の元に向かった

禁太郎「禁香ぁぁぁああああ!!生き返ってくれぇぇぇええええ!!」

彩香「あなた、無事だったのね。でも禁香はもう…」

禁太郎「無事だったのねってお前のせいだろ・・・(ボソッ)」

ぶつぶつ文句を言いながら禁太郎は禁香に向かってオーラの球を放った

禁香の心臓が動き出した。しかし、意識は戻らない。

医者「な、なぜだ…蘇生はしたのに意識が戻らない…どうなっているんだ」

一方、冥界では禁香の魂が暴走していた。

ぐるぉぉぉぉ!!!!

 

死神「な、なんだこの魂は!?激しく暴走してやがる!」

死神「手におえん!宿主の元へ行ってみるか。」

死神は病院に向かった

死神「やべーよ。なんか生きてるよ。間違えて生きたまま魂抜いちゃったかな・・・」

病院に近づくと禁香の魂は自らの意志で体に戻った

禁香「死神め!ゆるさん!!!」

彩香「禁香!!!!生き返ったのね」

禁太郎「禁香ぁぁあああ!!心配したんだぞぉぉおおお」

禁香「あの死神はどこだ!!ぶっとばしてやる!」

禁香と禁太郎はこの事件から冥界に行く方法を研究することになるのであった。

研究を始めて13年後

禁太郎と彩香は離婚していた。

禁太郎「ようやくあの暴力女と別れられたぜ…禁香は元気にしてるだろうか」

禁香はと言うと、死神をとっくにぶちのめして便人と旅をしていた。

旅と言ってもここは日本なので公園や市街地を歩き回っているだけなのである

禁香「金持ってそうな奴いねぇかな・・・」

便人「またカツアゲかよ…もういい加減こんな事はやめてまともに稼ごうよ姉貴」

禁香「じゃあ、仕事探してこいよ!」

便人「公衆電話にビラを貼る仕事とかどう?かなり稼げるらしいよ」

禁香「へ~、簡単そうだしやってみるかー」

2人は公衆電話のガラス面ビッシリにエロいビラを貼り付けました。中が見えないほどに

それを見ていた紳士がやってきた。

紳士「こらっ、変な物を貼るんじゃない!!電話が使えないじゃないか」

便人「と言いつつも・・・?」

紳士「そのビラを1枚貰おうか、ふむ」

禁香と便人がうまく宣伝していたという話がビラの店に行った紳士から店長に伝わった。

店長「あの2人働き始めたばかりなのによく働いてくれてるな。これは給料UPしておかないとな」

禁香と便人は二人で日給3万円を手に入れた。

便人「やっほー大金を手に入れたぞ。久しぶりに何か美味い物でも食べようぜ」

禁香「1万5千でうまいもん食ったらすぐになくなっちまう。勝手に食ってろ!」

便人「…ならこの金は何に使うんだ?」

禁香「食材買って料理作るんだよ!」

便人「料理出来るの!?そもそも旅人の俺達がどこで調理するの?」

禁香は使えるところを使えばいいと言って、禁太郎の家に行った。

禁香「久しぶりだなここに来るのは…。ただいま~」

禁太郎「なんだ・・・?空耳か・・・?」

禁香「空耳じゃないよパパ、私だよ禁香だよ」

禁太郎「禁香・・・!久しぶりだな・・・。わざわざ家にまで来て、何かあったのか・・・?」

禁香「パパに会いたくて帰ってきちゃった、パパー!!」

禁太郎「禁香ー!!」

目覚まし時計が鳴り響く部屋で禁太郎と禁香は抱きしめあった

便人「・・・。」カチ

 

便人はうるさかったのか、目覚まし時計を止めた。

便人「お久しぶりですオジサン。元気そうで何よりです」

止めた目覚まし時計以外の残り9個の目覚ましが鳴り響く中で便人は言った。

隣のオッサン「おいうるせーぞ、早く目覚まし時計止めろや!」

シカトされるおっさん

感動の再会を果たした親子には何も聞こえないのであった

禁太郎たちは禁香の手料理を食べて、楽しく談笑を交わしました。

禁太郎「最近は1人で食べてたからな~。やっぱりみんなで食べると美味しいなぁ」

禁香「久しぶりに一緒にご飯食べれて嬉しいよ」

 

その後みんなは眠りについた。

そして禁太郎が目を覚ますと…そこは会社のデスクだった

部長「何寝とるんだ!禁太郎!!!」

禁太郎「…ん?ここはどこだ?」

部長「何を寝ぼけたこと言っとるんだ。さあ働くんだ」

禁太郎は彩香とアルデンテで過ごした翌日、疲れ果てて会社でのデスクでとても長い悪夢を見ていたのだ。

禁太郎「全て夢だったのか(´ρ`;) 」

彩香「ホントに昨日は夢のような一日だったわね、禁太郎くん///」

禁太郎「…さて、仕事するか」

仕事が終わり、彩香にストーキングされながらも家に帰った禁太郎は、夢の内容をPCに書き出していった。

禁太郎「ふう…これで一通り書き終わったかな」

ご投稿いただいた内容ですが、『ガイドライン』『利用規約 第3章 第14条(禁止事項)』に抵触する為、大変恐縮ですが削除させて頂きました。

禁太郎「やめろよお前、風邪ひくじゃ…ヘーックショイ」

彩香「温めてあげるから安心しなさい」

禁香が勢いよく禁太郎に抱きつきそのまま窓から落ちてしまいました

バッ!

 

禁太郎が目を覚ますと目覚まし時計が鳴り響く自分の部屋だった。

 

禁太郎は今日からサラリーマンとしてバリバリ働いていくのであった。

 

 

 

いいお話じゃった

 

 

いつか書籍化されないかなぁ(´∀`)

え、そうかぁ?wwww

 

イラストが付いたら笑えるかもなぁw

さて…

 

 

次はどんなのやろうかな(´∀`)

未定

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